韓国語能力試験・TOPIKとは?試験の基本情報から受験レベルまでを徹底解説!

読者のみなさん、こんにちは!
꿀뷰팁(クルビューティップ)のライター、ヨンファです。

みなさんが韓国語を勉強していく中で「今、自分が持つ韓国語のレベルはどれくらいなんだろう…」と、ふと気になる時がありませんか?

特に、韓国語を含む語学のスキルレベルは自分で判断しにくく、しっかりとした判断基準がないのも事実です。自分が持つ韓国語のスキルレベルがどれくらいなのかを知る手段として、韓国語の検定試験を受けてみるのも1つ

そこで本記事では、自分が持つ韓国語のスキルレベルを知りたい方に向けて、世界的に実施されている韓国語能力試験・TOPIKについて徹底解説していきます!現時点では「韓国語能力試験・TOPIKって何?」という方でも、理解しやすい内容でご紹介。

あなたの韓国語勉強法の1つの選択肢として、ぜひ本記事を参考にしてくださると嬉しいです。



韓国語能力試験・TOPIKとは?詳しく解説!

韓国語能力試験・TOPIKとは、韓国政府の教育省が認定・実施する唯一の韓国語試験。韓国語を母国語としない外国人や韓国国外に暮らす韓国人(在外同胞)であれば、誰でも受験できる検定試験です。

韓国語能力試験・TOPIKを実施する主な目的として、

  • 韓国語の普及
  • 韓国語勉強者に対して、韓国語学習の方向性を提示
  • 韓国語使用能力を測定・評価し、その結果を韓国の大学留学や就職などに活用

上記の3つが挙げられ、世界70カ国以上の地域で実施されています。

TOPIK(トピック)とは「Test of Proficiency in Korean」の略称で、韓国語能力試験のことを「トピック」と呼ぶのが一般的。また、韓国語能力試験・TOPIKは、日本でも受験可能です。韓国語能力試験・TOPIKの日本での実施は、通常4月・7月・10月の年3回行われます。(※詳しい試験実施日については、公式サイトをご確認ください。)

韓国語能力試験・TOPIKは、自分が持つ韓国語スキルを測りたい方から韓国語スキルが伸び悩んでいる方まで、幅広い韓国語学習者に通用する検定試験です。

ハングル能力検定試験との違い

ハングル能力検定試験韓国語能力試験・TOPIKの違いは、大きく分けて2点あります。

まず、ハングル能力検定試験とは、日本で初めての韓国・朝鮮語検定試験として実施された韓国語の能力を図る試験。日本語を母国語とする人に向けた試験内容となっているため、試験問題は日本語で表記されます。それに比べて韓国語能力試験・TOPIKの試験問題は韓国語で表記されるのが特徴です。

また、ハングル能力検定試験は、日本語を母国語とする人に向けた検定試験であるゆえに日本での知名度は高いですが、世界的にはあまり知られていないのが現状です。その点、韓国語能力試験・TOPIKは世界70ヵ国の地域で受験でき、韓国政府が実施する検定試験であるため、世界的に知名度が高いのもポイント。

韓国留学の際、TOPIK〇級以上の合格することが入学の条件になっていたりと、韓国語能力試験・TOPIKへの信頼がうかがえます。特に、韓国語を使う職種は、日韓関わらず就職試験での必須条件として提示されることもしばしば。「私はこのぐらいの韓国語を理解できます!」と公的に示すことができるのは、韓国語能力試験・TOPIKの強みだといえます。

韓国語能力試験・TOPIKを受けるのにおすすめな人!

韓国語能力試験・TOPIKは、自分の韓国語能力を測りたい方だけでなく、自分の持つ韓国語能力を提示したい方にもぴったりな検定試験です。

具体的に例をあげると、

  • 韓国へ留学を考えている人
  • 韓国語を使う職業に就きたいと考えている人
  • 自分の韓国語のレベルを知りたい人
  • 自分が持つ韓国語能力を資格として残したい人

などがあげられます。

さらに、試験勉強を通して韓国語の触れる機会を増やして、韓国語学習のモチベーションを上げるために受験してみるのも◎ 試験勉強となると試験日が決まっているので、学習スケジュールを立てやすく、効率よく勉強できます。

また、韓国語能力試験・TOPIKを受験することで、自分の得意分野弱点を確認することができるので、韓国語学習者にとって得られるメリットは大きいでしょう。

韓国語能力試験・TOPIKの基本情報

韓国語能力試験・TOPIKの基本情報について、詳しくご紹介していきます。

試験等級 韓国語能力試験・TOPIK Ⅰ
(初級:1〜2級)
韓国語能力試験・TOPIK Ⅱ
(中・上級:3〜6級)
受験料 TOPIK Ⅰ 4000円
TOPIK Ⅱ 5500円
TOPIK Ⅰ+TOPIK Ⅱ
※併願受験
9500円

※2021.2.2時点

試験時間

試験時間 TOPIK Ⅰ TOPIK Ⅱ
10:00〜11:40 (110分)
※休憩なし
13:00〜16:30 (180分)
※1時間目後、30分休憩あり

※2021.2.2時点

試験科目と配点

時間 試験科目 問題数 配点 配点総計
TOPIK Ⅰ
(初級:1〜2級)
1時間目 書き取り(40分) 30 100 200
読解(60分) 40 100
TOPIK Ⅱ
(中・上級:3〜6級)
1時間目 書き取り(60分) 50 100 300
筆記(50分) 4 100
2時間目 読解(70分) 50 100

※2021.2.2時点

合格基準

受験級 TOPIKⅠ TOPIKⅡ
等級 1級 2級 3級 4級 5級 6級
合格点 80点
以上
140点
以上
120点
以上
150点
以上
190点
以上
230点
以上

※2021.2.2時点

韓国語能力試験・TOPIKのQ&A

これから韓国語能力試験・TOPIKに関するQ&Aをまとめて紹介しています。

Q1,韓国語能力試験・TOPIKの受験資格は?

日本で韓国語能力試験・TOPIKを受験する場合、特に制限はなく、誰でも受験可能。ただし、韓国で受験をする場合には、少し注意する必要があるようです。

韓国語能力試験・TOPIKの韓国サイトによると、受験対象として

  • 韓国語を母国語としない外国人および韓国国外に暮らす韓国人(在外同胞)
  • 韓国語学習者および韓国の大学への留学を希望者
  • 韓国内外の企業および公共機関への就職希望者
  • 外国の学校に在学中または卒業した韓国国外に暮らす韓国人(在外同胞)

との表記があるので、ご自分の環境に照らし合わせてご確認ください!

Q2,韓国語能力試験・TOPIKを受けるメリットはあるの?

韓国語能力試験・TOPIKを受験する価値は十分にあるといえます。資格を持っているだけで、留学や就職に有利になることも。

現に、韓国語能力試験・TOPIK6級合格者は、日本政府観光局が実施する通訳案内士の韓国語科目試験が免除になります。(令和3年2月2日時点)ちなみに、全国通訳案内士は言語系資格では唯一の国家資格。国家資格であるゆえに、韓国語の合格率はわずか6.3%と難易度の高い資格試験で、韓国語科目を免除されるというのはとても大きなメリット。

ライターである私も韓国語能力試験・TOPIKを2回受験しましたが、結果的に「受験してよかったな」というのが率直な意見です。

自分の韓国語レベルが分かると共に、自分の韓国語スキルに自信がつくからです。実際に試験を受験してみると「自分で想像していたよりも、意外と韓国語を理解できていた!」と新たな発見があるはず。中には「自信があったわりに、うまくできなかった…」と感じることもあるかもしれませんが大丈夫!

「よし!次こそは!」と、今後の韓国語勉強に対するモチベーションアップにつながります。また、目標等級に向かって試験勉強するだけで、韓国語に触れる時間が増え、韓国語勉強が習慣化されるのも◎

どんな目的であれ、一度くらいは韓国語能力試験・TOPIKを受験してみることをおすすめします。

Q3,韓国語能力試験・TOPIKの有効期限は?

韓国語能力試験・TOPIKの公式サイトには、成績発表日から2年との記載があります。成績発表から2年経ってしまうと、再度受験の必要があるので要注意。

韓国語スキル維持のためにも、定期的に受験してみるのもおすすめです。

Q4,韓国語能力試験・TOPIKの成績はどうやって確認するの?

韓国語能力試験・TOPIKの公式サイトによると、郵送での成績証明書を待つか、インターネットで確認できるとの記載があります。

発行された成績証明書は枚数制限なく、印刷可能です。韓国留学を考えている人は、入学の必要書類として提出しなければいけない場面に備えて、先に印刷しておくと良いでしょう。

Q5,韓国語能力試験・TOPIKは韓国でも受けられる?

日本での実施が年3回なのに対し、韓国での開催は年6回と開催数は多いです。(令和3年2月2日時点)せっかく韓国語能力試験・TOPIKを受験するなら韓国で試験を受けてみたい!と思う人も多いのではないでしょうか?その気持ちはよく分かります、私もその1人です(笑)

韓国開催の試験には、日本からインターネットで受験申請をすることが可能です。しかし、韓国開催の受験申請は、かなり大変。なぜなら、受験申請サイトに集中する全世界の受験希望者に、勝ち抜かなければならないからです!

韓国開催で行われる試験は、基本的に韓国の大学で実施され、韓国開催の受験申請は先着順で決まります。世界中の受験希望者だけではなく、韓国国内にいる留学生も受験する為、受験申請サイトにアクセスが一気に集中してしまい、サーバーダウンしてしまうこともしばしば…。

特にソウルでの受験は開催地が多い割に、受験者が集中してしまうので、やっと繋がった!と思った矢先、すでに受験者の枠が埋まっていたということも多々あります。ソウル開催に比べ、プサンなどの地方開催になると受験枠が残っていることもありますが、激戦区であることは間違いなしです。(ちなみに私も受験申請を試してみたのですが、ソウル・プサン共に全滅でした)

韓国開催の受験申請は先着順な上に、気持ちが焦ってしまいがちなので、受験地などを十分に確認できずに入力ミスをしてしまっていたということも予想されます。

落ち着いて確実に受験申請を行いたい人は、日本開催で受験申請することをおすすめします。

韓国語能力試験・TOPIKを受けて韓国語スキルを確かめよう!

本記事では、韓国語能力試験・TOPIKの基本情報について、詳しくご紹介してきました。

韓国語能力試験・TOPIKを受験してみることで韓国語の実力を確認できると同時に、今以上の知識を増やせるので一石二鳥。さらに、留学や就職など自分の望む進路に有利に働くことも十分にあります。

韓国語能力試験・TOPIK受験者として、韓国語学習者の方であれば1度くらいは受験してみても損はないと言えるほど、自分の勉強法を見つめ直すきっかけになってくれます。

本記事を読んで「力試しにでも、受験してみようかな?」と思って下さった方は、そう感じた今がチャンスです!思い切って韓国語能力試験・TOPIKにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

本記事が、韓国語学習に励むあなたの力と後押しになれればと思います。

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